本を一日一冊読むことに決めた
これは、僕が本を一日一冊読む生活を始めた話を書いたもの。
ちなみに、所属している会社(カンム)のアドカレ13日目を司っている記事でも有る。
昨日のやつはgai氏のイケイケ記事。
タイトルで興味が湧いた人はすぐに飛びつけばいいし飛びついて損はないと思う。
なぜはじめたのか
これを説明する事は僕にはとても難しい作業で、下手をすると説明不可能な事かもしれないなとも思う。
30歳になって焦っているのかもしれないし、単に今の生活に刺激が欲しかったのかもしれない。
きっかけはたしかにあったけど、基本的にはずっとやりたいと思っていた気もする。
そのきっかけってやつは、デザイナーであるしんぱち先生のブログ。
意識が高いわけではないのにものすごいエネルギーを感じる文章とその優しい人柄、そして狂気的な習慣にしびれたのをはっきり覚えている。
誰かのブログを継続的に読むなんてことのない人生だったが初めて誰かのブログの更新を楽しにしている。
詳細は割愛しつつ軽く紹介すると毎日のように映画を見に行き本を1冊読む生活をしながらも、本のデザインを年間200冊、同時進行の仕事は30~50冊こなしている。そんな感じ。
note.com
このブログをきっかけに「あぁ、そうだ、僕は継続の先の狂気に憧れがあったんだ」と思い出すことができた。
職人や学者など1を極めたものだけがたどり着ける境地に憧れがあった。
その道のスペシャリストとして活躍しているから憧れているというよりも、もう長くやっていてこれやる事以外は何も知らないから続けている、楽しいかと言われれば楽しいわけがあるかみたいなそんなイメージ。
誰に共感されなくてもいい。僕は人間臭い人間になりたい。
特に目的もなく何かを継続してどこかにたどり着けばいいと思う。
富や地位が向上する必要はない。人間臭くなれば良い。
今から始めれば30年後の60歳ぐらいには孫に「なんで一日一冊本を読んでいるの?」と聞かれたときにきっと「俺が知りたいね」と一蹴できる。
これは臭い。
ということで僕は新しい習慣「本を一日一冊読む」を始めた。
続けるために
昔から継続や習慣には強い興味があった。
正確には根が怠惰であるためにそういったものに頼らざるを得なかった。
故にノウハウと経験がある。
継続には僕なりのコツがある
- 必ず毎日やること
- ハードルを下げること
- 記録をつけること
- どうしようもない日のためにチートデーを用意すること
- どうせ続かないを前提にすること
だいたいこんなところ。
こうやって身につけた習慣に「朝早く起きる」がある。
家庭があるので毎日はできていないけれども5時とかには起きて仕事を始めている。
僕の宝物の一つ。
1. 必ず毎日やること
これはとても大事。一番大事かもしれない。
週に1度とかいう習慣は最悪だと思う。
毎日の自分に選択肢 やるorやらない を与えその7つのうち6にはやらないを選択させることになる。
負け癖がつく。
1日でやろうとしてた目標を7等分して毎日やればいい。
2. ハードルを下げること
読書習慣がない人であれば、一日一ページとかで良いと思う。
僕は毎日読む習慣はあったので僕にとってはちょっと大変な1日1冊にした。
とはいえ普通に大変なので、平日は長くても250ページ程度の文庫本など今の実力にあった分厚さの本を選んでいる。
3. 記録をつけること
人間は、自分のもっているものを奪われる事や自分のパーソナリティが否定されたときにそれを守る方向に行動させる力学が働くらしい。
これがものすごく継続に効く。
僕は本を読んだらカレンダーに◯をつけ、Twitterに報告する。
37冊目 怠けた日3日
— fkubota🦉 (@fkubota_) 2023年9月19日
「代表的日本人」
今年だけで5回目ぐらい。
まじで最高の本。
一生読む。 pic.twitter.com/QQvqdX50fB
これを継続すると、自分に対して「僕は毎日を本を読む人だ」と思い、周りの人には「彼は毎日本を読む人だ」と思われていると錯覚?する。
仮に怠けたいと思ったときに、この継続の◯の欠損と「本を読む人だ」のイメージを壊したくないという方向に力が働く。
このちからは想像以上にでかい。
こんな些細なことでもそれが自分の一部になり、それが損なわれるのを防ごうとする。
そうやって自分の定義みたいなもの、守るべき範囲が広がったときに習慣になるんだなぁと今では思っている。
4.どうしようもない日のためにチートデーを用意する
嘘でもいい。継続しているふりをする。
そして◯を欠かさない。
そうやって自分のイメージを守る。
僕の一日一冊習慣の場合、どうしようもない日は漫画を良しとしているし、どうしようもない日は自分でも驚くほどに多い。根が怠惰だからね。
5.どうせ続かないを前提にすること
いろいろ頑張ってみたけれど僕の習慣は大抵続かない。
けれども必ず再スタートを切る。
そもそもどうせ続かないと思っているから問題ない。
一日一冊が続かない状況が3, 4日でも続いたら反省してさっさと再スタートを切る。
漫画を一日一冊にするとか、一日10ページにするとか。
落ち込む必要はない。どうせ続かないんだから。
ちょびっと反省してハードルを下げて再スタートしよう。そういう言い訳を続けている。
失うもの
新しい習慣は必ず時間を奪う。
もともとそこにあったものは、小さくなるか消えてなくなる。
僕の場合は、興味のある分野の勉強とかがそれに当たる。
今では読書で手がいっぱいでそういった時間はほとんど取れなくなってしまった。
だがこれも嘆き悲しむ必要はない。
僕は人間は制限されたときこそ創造性を発揮し、ある意味で自由になると思っている。
写真は映画じゃないからこその創造性が発揮されるし、漫画はアニメじゃないからこその自由をそこで得ているはずだ。
近しいことを紀元前あたりの哲学者とか、中世の作曲家が言っていた気がする。たぶん。
一日一冊本を読んでいる1年後の僕は今よりもっと難しい本を読めるようになっているし、早く読めるようになっている。
本以外の時間を作るために頭を働かせて、生活の無駄(ほとんどはスマホ)な時間を削除し失った僕の時間をほんの少しは取り戻しているはず。
終わり
30年後にはどうなっているんだろう。
「こんなクソみたいな習慣早く辞めてしまいたい」とか言いながら続けてたらいいな。
おわり。