こんにちは!カンムで機械学習エンジニアをしているfkubotaです。
カンムの2021年のアドベントカレンダー3日目です。
2日目はシャッチョの記事でした。
よければどうぞ。
僕は趣味全開のビールについて書きます。
ビールと僕
僕はビールが大好きなわけですが、最初から好きだったわけではなく独自のビールトレーニングを10ヶ月行ってやっと好きになった という過去があります。 それについては、こちらに書いているのでよかったら読んでください。
そんな僕がビールと向き合う中でビールを楽しむコツみたいなものがわかってきたので紹介したいと思います。
とはいえ、僕はただのビールが好きな素人でしかないので、本当に詳しく知りたい場合はビアバーの店主にでも聞いてください!
(ビール検定2級は持っています)
僕もよく勉強させてもらっております。
ビールとは
まずは、原料について。
ビールの原料は、水、麦芽、ホップと決まっています。(これは、1516年の(現ドイツの)バイエルン公ヴィルヘルム4世が出したビール純粋令が起源です。)
これ以外の素材を使ってはいけません。使っていい副原料というものも中にはありますが、材料は決まっているし最大の量も決まっいてそれを超えると、発泡酒だったり第三のビールと呼ばれるものになります。
細かい話は酒税法を見てください。
ちなみにホップはこんな感じの見た目です。ビールの味の大事な部分を担っていますが味のどの部分がホップなのかわからない人は多いのでは無いでしょうか?
後ほど、ホップが何かわかる飲み方を紹介しますのでお楽しみに。
ビールのスタイル
続いてスタイルについて。
ビールにはスタイルというものがあって材料や作り方の違いに応じて味が変わります、その違いをスタイルと呼んでいます。
クラフトビールが置いてあるお店や、ビールがたくさん置いてあるお店に行って知らない言葉に圧倒された経験がある人は多いと思います。
でも大丈夫です。この記事で少ないポイントを抑えてもらうと次にそういうお店に行ったときに少し楽しめるようになると思います。
ざっくりとビールのスタイルを理解するためにビールの系統図を使って説明します。
この5つをまずは抑えるといいと思います。
それぞれについて解説します。
まず最初の分岐ですがこれは麦汁を発酵させる時に使う酵母の違いです。
醗酵した後に酵母がどこに集まるかが名前の由来です。
①日本で飲むビール
日本で作られるほとんどのビールで使われるのは、下面発酵酵母です。
この下面発酵酵母で作られるビールで代表的なものが、ラガーとかピルスナーと呼ばれるビールです。
日本でよく飲むビールはラガー/ピルスナーと呼ばれるんだなと覚えれば大丈夫です。
分岐のもう一方が、上面発酵酵母を使ったビールです。
特徴はラガービールより高い温度でも美味しく飲め、香りやコクなども豊かです。
そして今から紹介するスタイルのほとんどがこの上面発酵酵母で作られます。
②ペールエール
エールビールの王道と言えばこのペールエールでしょう。クラフトビールを楽しみたいという人にはピッタリだと思います。ホップの香りや、苦味を良く感じる事ができます。
日本のビールより色も濃いのが特徴です。
③IPA
一言で言えば、ペールエールより度数が高く、ホップがたくさん入っています。インディア・ペール・エールという名前のスタイルのビール。当時、インドへの長い航海中にビールの劣化が問題となっていました。 パスツールが低温殺菌法を発明するまでは、ビールの保存期間を長くする方法には大きく2種類あり、アルコール度数を高めること、ホップ(保存料としての役割がある)をたくさん入れることがありました。 その2つを取り入れているため、度数が高く、ホップを大量に使っています。ホップは、香りと苦味のもとになるためフルーティな香りと強い苦味が特徴です。ビール好きは全員好きなスタイルといっても過言ではないでしょう。
④小麦を使った白いビール
今回紹介する中では一番飲みやすいタイプでフルーティなのが特徴です。ビールの原料の麦芽は基本的に大麦を使っています。その半分以上を小麦にしたビールを白ビールとか呼んだりします。 一番の王道は、ドイツのヴァイツェン。小麦を使っているのでバナナのようなフルーティな香りと白い色が特徴的です。さらにハーブを加えたりして独特の味を出しているのがベルギー発祥のベルジャンホワイトです。
⑤黒ビール
麦芽をローストしているのでめちゃくちゃ黒いです。コーヒーと同じですね。チョコレートやコーヒーのような香りやコクを楽しめます。黒ビールで代表的なスタイルのスタウトは強いという意味があり、その名の通り度数が高いです。
この5つさえ抑えとけば大抵のビールは対応できます。
例えば、Hazy IPAだったらIPAの親戚なんだな、ヘフェヴァイツだったらヴァイツェンと近い味なのかな?など想像できます。
全然知らない名前のビールでも、調べてみると上のビールの派生であることがほとんどだと思います。
市販で買えるビールを使って味比べをしてみる
上記で紹介したビールを揃えて使って味比べをするととてもおもしろいと思います。
友人数人で集まって1本を4人で分けるみたいな飲み方すると少量ずついろいろなビールを楽しめていいですよ。
それと、絶対にグラスに入れて飲んでください。色を見るのもそうですがエールビールは香りも楽しまなくちゃ損です。
買いやすさなども考慮し、5つのスタイルそれぞれ紹介していきます。
①日本で飲むビール
これはなんでもいいです。
銀色のやつとか買っとけば良いんじゃないでしょうか。
②ペールエール
これは一択です。手に入りやすさも抜群で日本クラフトビール界のエースといっても過言でないビール。
ヤッホーブルーイングが作るよなよなエールです。
コンビニとかで気軽に帰えます。
一択とかいいつつ、一つだけ追加で紹介させてください。。。
たまーに成城石井とか売ってるちょっとレアなビールなのですがシエラネバダのペールエールは絶品です。
ペールエールはイギリスで生まれましたがその後アメリカに渡り、アメリカの個性豊かなホップが使われるアメリカンペールエールも今では大人気のスタイルです。
その中で王道といっても良いビールはこれでしょう。
③IPA
これもヤッホーブルーイングのビール、インドの青鬼です。コチラもコンビニで気軽に手に入ります。
もう一つ、BREWDOGのPUNK IPAという名前のビール。イギリスのクラフトビールメーカーのBREWDOGのIPAで世界中で大人気です。
インドの青鬼に比べると手に入りづらいですが、成城石井に行けばほぼ確実に売っています。手軽に手に入るIPAだと僕はこれが一番好きです。
④小麦を使った白いビール
ヴァイツェン1種類、ベルジャンホワイトを2種類紹介します。
まずは、日本のヴァイツェンと言えばこれ、銀河高原ビール これもたまにコンビニで売っていたり成城石井に置いています。
それなりに手に入りやすいです。僕も大好きでよく買います。このビールはヴァイツェンの中でもヘフェヴァイツと呼ばれるタイプです。
へフェはドイツ語で「酵母」という意味があります。酵母などの浮遊物を取り除くろ過をしていないので濁っているのが特徴です。
ベルジャンホワイトの2つは、ヤッホーブルーイングの水曜日のネコ と ヒューガルデン・ホワイト です。 これもコンビニとかで気軽に手に入ります。
⑤スタウト
これは一択ですね。ギネスが出しているスタウトです。
ちなみにスタウトを作ったのはこのギネス社です。
スタウトが生まれた歴史も面白いのですが、ここではやめておきます。。。
あ、そうそう、ギネスブックもこの会社ですよ。
このビール、ぜひ缶ビールで買ってほしいです。きめ細かい泡を作るために中にボールが入っています。 飲み終わった後に缶を振るとカラカラと音がして面白いです。
おすすめの飲む順番
- ①日本のビールを飲む。
- ②ペールエールを飲む。発酵酵母の違いを楽しんでください。苦味も少し強いし、香りも華やかだと思います。
- ③IPAを飲む。③と②の大きな違いがホップの量です。この2つを比べて何かが違うと感じるはずです。それがホップ由来だという理解でだいたい問題ないでしょう。ホップを感じてください。
- ④小麦を使った白いビールを飲む。原料に小麦を使うだけでこんなにもフルーティで飲みやすくなるのかというのを感じられるはずです。フルーツ入ってないですからね。すごいです。(ベルジャンホワイトにはオレンジピールが入っていたりはします)
- ⑤黒ビールを飲む。黒ビールはコクがすごすぎるので最後に。今までとは全然違う味のビールだと思います。香りの中にチョコレート感が感じられます。このビールが好きであれば、デュンケルとかボックという種類の濃色ビールも飲んでみると良いかもしれません。スタウトほどじゃないですが、麦芽をローストしていて濃い色のビールです。
こうやってビールを楽しむと、ビールの系統図の幹と太い枝みたいなものが頭の中に出来上がります。新しいビールを飲むたびにその太い枝に細かい枝を生やして行けばどんどんいろんなビールを楽しめるようになるはずです。かつて僕がそうだったように。
終わり
ありがとうございました。
ぜひ上で紹介したビールを買い揃えて楽しんでみてください。
絶対グラスに注いでくださいね!!!
社内で興味ある人がいれば僕が買い揃えたビールで飲み比べ会とかしてみたいなぁ。
ちなみにカンムにはビール好きな人達がいて先日一緒に飲みに行きました。
一緒にどうですか?募集してますよ!